分蜂って聞いたことがありますか

我が家には数万匹の居候がいる。
彼らが居候を初めてからもう十数年になる。
間借りを始めた日時は定かでない。
勿論契約というものはない。

彼らの正体は日本蜜蜂。
そんな彼らが、毎年五月に数回パニックを起こす。
真昼の空がうっすら暗くするくらいに群れをなし、甲高い羽音であたりが
埋め尽くされる。
いわゆる分蜂である.
昨日、5月16日の午後、気温が上がり最初の分蜂が起こった。
分蜂とは、年上の女王蜂が、一部の働き蜂とともに古い巣から分かれ、
新しい巣を求めて分家することだ。

今年は、蜂が好きな花、キンリョウヘンを、購入していた巣箱の前に置き、
誘い込む作戦を実行。
しかし、蜂たちはキンリョウヘンに群れ繋がるが、巣箱に入ることなく、
近くの杭に蜂の塊、蜂球をつくり動こうとしない。





そこで、虫取り網を手に、白い防虫つなぎ服を纏って実力行使して、巣箱に
その塊を捕獲して入れた。
しばらくの間は、大変なパニック状態。
しかし、10分程で、潮が引くように全ての蜂が巣箱に吸い込まれた。
女王蜂が無事に巣箱に入った証拠だ。

さーて、今後の養蜂がうまくいくかどうか。またまた楽しみと苦労が待っている
勉強の始まりだ。
味わい深い日本蜜蜂の百花蜜を採取させてもらえる夢が叶うか。
蜜蜂と仲良く出来ればそれでよい。
夢は心の老化を先に延ばすサプルメントだと考えたい。