有明の月を見たガット出の水

午前6時過ぎ、桐谷はガット出の水汲み場に着く。



ふと見上げると海韻館に連なる山の端に有明の月が
ほんのりと白く光を残していた。

 芒立つ 有明の月 手に納め 

汲んだ水を松原台地の畑に撒く。
乾燥しきった大地に音を立てて水が吸い込まれて行く。