旧暦 睦月十日

北極寒気を招き入れる高層の気圧配置が続き、
1月21日から2月3日(旧暦師走廿八日から
睦月十二日)までの天気は、まさに「大寒
そのものである。
我が家周辺の積雪は久しぶりに1m50cmを超
えた。


雪には強い親しみを感じる自分であるが、毎日
2回、3回と強いられる除雪は、さすがに64歳
の身には応えるようになった。
とは言え、雪の中で佇むとき、雪景色に共鳴する
ように感じる凛とした生き方への憧れが、今でも
涸れていないことに驚く。

”Cafe来茶” 開店のお知らせです

夢の実現にチャレンジする若い女性が、JR越中八尾駅前の商いプラザ《AGRIひばり》
に”Cafe来茶(くるちゃ)”という名前でカフェを新しく開店しました。


店主の女性の愛称は「あっちゃん」、優しさにあふれる子育て真っ最中のお母さんだ。
お店づくりのモットーは、「自然・癒しの空間を手作り感いっぱいのお店にしたい」
というもので、彼女の人柄そのものである。

シンプルな姿に親近感が湧く手作りのケーキがうれしい。
米粉100%、きめ細かく焼き上がったシフォンケーキは、口の中でなめらかに溶けて
しまう。淡い甘さのアイスクリームを添えて食べる・・・なんとも贅沢な味わいだ。
私の一押しは、小倉のパウンドケーキだ。見栄えよく、小豆の味がケーキの中で生きて
いる。そのシンプルさの中にあっちゃんのケーキ作りに対する真剣な思いが感じられる。
ぜひ訪ねて味わってほしいケーキだ。


AGRIひばりが、八尾を元気にする思いを持つ若い起業家のために用意した空間が「商いプラザ
である《AGRIひばり》」だ。起業にチャレンジする若者が現れるまで、一時は、私たちが試みに
カフェコーナーを開いたこともあったけれど、あっちゃんのような前向きの女性起業家に巡り会
ってよかった。
AGRIひばりを設立したときのコンセプトにほぼ叶った開業だからこんなに嬉しいことはない。
Cafe来茶がしっかりした足取りで自立し、成長されて行くことを、心から期待している。

久婦須川の上流を歩きました

今日はまさに日本晴れと言える天気だった。
「籾を干す 秋色の風が 曲運ぶ サクスフォンの 似合う集落」 


大正米(餅米)の籾を天日干ししている間に
桐谷の水源の森を訪ねた。



久婦須川源流域は、人の手が入った割には原生林
の面影が深く残る。小さな谷であってもその清冽
な水の豊かさに取り巻く森の瑞々しい命を感じる。
ブナなのかミズナラなのか倒された樹の幹に群生
する黄褐色のモタセ(きのこ)に驚き、喜び、憐
れむ複雑な思いを抱く。

今夜は、ある事業に従事される人達の研究会が、
AGRIひばりを借り切って、研修と夕食会を開催
された。
夕食のシェフはCafe Gokkoの美代ちゃんと
あっちゃんだ。
研修に関係あって、薪ストーブの赤鼻君
は久しぶりの活躍である。
ピアノの生演奏も入り、実に賑やかで楽しげな
夕食会であった。

有明の月を見たガット出の水

午前6時過ぎ、桐谷はガット出の水汲み場に着く。



ふと見上げると海韻館に連なる山の端に有明の月が
ほんのりと白く光を残していた。

 芒立つ 有明の月 手に納め 

汲んだ水を松原台地の畑に撒く。
乾燥しきった大地に音を立てて水が吸い込まれて行く。

仲秋の名月

仲秋など気にもかけず、太平洋高気圧が勢力を盛り返し、厳しい暑さ
がぶり返している。
これ幸いと、この好天に感謝して、今までできなかった家の周囲の
整理や薪を薪小屋に積み替える作業などにこの数日間勤しんでいる。
そして、今日は初冬に収穫する野菜である大根や人参の種蒔きを
した。カラカラな畝に、軽トラのタンクに汲んできた「桐谷ガット
出の水」をたっぷり撒いてから、種を蒔き、その上を籾殻で覆って
再び水を撒く。収穫は楽しみだが、それまでの世話は、思い通りに
なることがないほど変化に富んでいて実に面白い。

このようなチャンスを与えてくだされるN川さん、S井さん、そして
Y口さんに改めて心からお礼を申し上げる。
また、疲れることに文句を言うどころか、笑顔で「二人三脚農」の
相方をつとめてくれている妻にはただただ感謝である。

姉に勧められ、一日の締めくくりとして訪れる近くの温泉は疲労
回復の効能が顕著だ。
 涼み湯に 虫もいざなう 月の影 
明日はニンニクを植える。その前に、S井農園に借りている芋畑の
巡回だ。

風の盆 あれやこれやで 通り過ぎ

8月20日から9月3日 期間営業したCafe Gokko in 八尾 at AGRIひばり
           でギャルソン体験 ・・・ 気配り、目配り、言葉配りを実地に学んだ。
8月30日       草刈りをした桐谷の耕作放棄地を耕し、蕎を撒く。
            予想外に早い雨に、K永さんは傘を広げて運転です。なぜだかトラクター
           を操る姿には格好よさを感じる。
           

8月31日       自宅で寝ているピアノを、AGRIひばりの1Fフロアに移送して設置。
           調律は十数年ぶりに、Kさんに依頼した。

9月1日から3日    当地への台風の影響は、被害が甚大な地域には申し訳ないほど軽く、
           おわら風の盆は無事終了。
            帰宅は毎日午前2時、疲れましたが、愉しくやれました。
           スタッフのみなさんお疲れさまでした。

9月2日        赤とんぼの桑は一番端の一本に被害が集中している。

            S井農園の八頭と唐の芋はこの通りです。しかし、芋の太りと茎と葉の
           育ち具合は必ずしも比例しないそうなのです。

    9月2日の芋畑 

    7月14日の芋畑

9月6日        天候回復、久方に快適な陽気、しかし、ジューンベリーとチョコレート
           ベリーが毛虫に襲われていた。1匹1匹手で取って始末しました。

9月7日        間近になった芋収穫に備え、作業と保管スペース造りをする。玉切りし
           て積んでおいた原木を割って薪にし、車庫を転用した薪小屋に運び、自宅
           前にスペースを確保。


          

草取り、草刈り、葱の畝

午後、空いた時間を使って、赤とんぼへ行った。
桑の様子を見て回ったが、食害?は拡大していな
かった。
そのあと、エンジン刈り払い機で作物の周辺を刈
り、残った草は手で取る。
雑草を手でむしり取っていて、彼らの強さの秘密を
目の当たりにして、手が動かなくなることがある。
感動というか畏敬というか胸が熱くなることもある。

大豆は土を固めて根持ちを良くし、マリーゴールドは株間
の草を除いて花の畝と分かるようにすっきり浮かび上げ、
葱は土寄せをして根元を固めて天を突かせた。


まあ、畑らしくなったか。